今回は機械加工以外の、バリ取り作業について考えてみます。
生産性、利益確保という点でも、見過ごせません。
機械加工後に必ずと言っていいほど、ついて回る作業です。
バリが発生したまま、処理せずに出荷するわけにはいきませんから。
・ バリを発生させないのが基本
・ 軽度のバリ残り
・ 重度のバリ残り
・ まとめ
バリを発生させないのが基本
前提として、バリが発生しない加工法を検討するのが本筋です。
機械加工で行えるものは、工程内で処理してしまうほうがいい。
なかなかそれができないから、除去作業を余儀なくされています。
しかたなしにやっている、やっつけ仕事だといえばそうです。
毎回違うものを加工しているので、バリ取りも突発で発生します。
仕事量とそれにかかる所要時間、難易度により違ってきます。
少しの手間で除去できるようであれば、加工の合間に行えばいい。
笹葉、ヤスリ、砥石などで簡単に目立たなくできるものであれば。
これから言及するのは、別工程にせざるを得ないものです。
軽度のバリ発生
まずは比較的軽度のバリ発生について。
機会加工中に、除去作業を行うのが困難なものと定義します。
指導する人がいれば、誰でも簡単にできるとします。
ただし人手をかけてやればいいのか、という問題が横たわっています。
小規模事業所の場合、無駄がみえにくい傾向にあります。
人が動けば、その分お金がかかることを忘れてはなりません。
仮にアルバイトを雇えば、支払うべき人件費が発生するのだから。
現状、手が開いている人にやらせている会社もあるでしょう。
事務員さんなど間接人員を、応援として動員することもあるはず。
私のように、外観検査の一環として行う会社もあるかもしれません。
それらのやり方は間違いではなく、理に適っています。
大手でも試作開発部品では、検査しながら部品を仕上げています。
問題は、なかばサービス(=お金の取れない雑用)と化していることです。
単価の都合上請求できないにせよ、時間を記録する必要はあります。
そうしないと、本当の製品原価が分からなくなるからです。
重度のバリ発生
次に手がかかる重度のバリ取り作業が発生したとします。
一品加工品の場合、一筋縄ではいかない、厄介なものが多いです。
熟練を要する、細かな作業も多々ありますから。
作業者もしくは、応援者が作業にあたることでしょう。
その場合、除去作業も一工程とみなし、価格に反映させるはず。
私は比較的得意なほうで、手近な工具を使って処理してします。
部品にキズを付けないよう、意識して行っています。
だからと言って、熟練技術に頼ればいい、と言うわけではありません。
そう考えると、上手にできることは自慢にはなりません。
ここで認識せねばならないことがあります。
人手による作業ほど高いものはない、ということです。
手作業で除去するほうが安い、と捉えたらおかしくなります。
もうひとつ、出来のバラツキが出やすいのも問題です。
その時の調子に左右されるうえ、加工忘れをすることもあります。
専任担当は難しいにせよ、当番制にするのが理想かと考えます。
間接人員でも、手先が器用で得意な人に入ってもらうのも一案です。
まとめ
たかがバリ取り、されどバリ取りです。
決してやっつけ仕事だなんて安易に考えないこと。
お金が取れないサービスだなんて考えていると、利益が零れ落ちます。
工程内で除去しきれないものは、一工程とみなし原価に組み入れること。
バリを発生させないのが一流
上手に除去するのは二流
人手をかけ、仕上がりが雑なのは三流
部品単価が厳しい時だからこそ、常に考えたいものです。
